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<<松下幸之助一日一話>> (PHP研究所編)
【商品の段位を高める】
『いま、新しい開発商品が十品できたとします。
十品とも碁や将棋にたとえると、初段の資格がある、いわゆる一人前の商品として一応は売れていくわけです。
しかし、そのうちのどれか、これというものを取り上げて、一品くらいは永遠に名人として残っていく、という姿を生み出すことができないものかと思います。
今までの姿には、新製品ができて少し日がたつと、もう旧製品として消えていくのが当たり前、という考え方がありました。
しかし初段のものを今度は二段にする、三段にする、四段にすることによって名人までもっていく。
そういうことをたえず考えていく必要があると思うのです。』

<<過去の出来事>>
・フランスの詩人ランボー没(1891年)
・琉球政府主席初の公選。即時無条件全面返還を揚げて屋良朝苗氏が当選(1968年)
・日本武道館で昭和天皇在位50年式典(1976年)

<<松下幸之助一日一話>> (PHP研究所編)
【利害損失にとらわれない】
『利害損失を考えることは、ある程度やむを得ないけれども、あまりそれにとらわれすぎると、自分の歩む道を誤ることにもなりかねない。
学校を選ぶにしても、卒業して仕事を選ぶ場合でも、そうである。
誰もが給与とか待遇のことを先に考える傾向があるが、やはり、自分には何が一番適しているだろうかということを、よく考えるべきだと思う。
必ずしも大会社へ行ったから幸せかというとそうとばかりは言えない。
人によっては、中小企業へ勤めてかえって用いられ、人生の味というか、アヤを知る尊い体験ができて、人間としても成長するということが往々にしてあるからである。』

<<過去の出来事>>
・横須賀線鶴見で二重衝突事故。死者161人、重軽傷者120人(1963年)
・三池三川鉱で炭じん爆発。死者458人(1963年)

<<松下幸之助一日一話>> (PHP研究所編)
【ふりこの如く】
『時計のふりこは、右にふれ左にふれる。
そして休みなく時がきざまれる。
それが原則であり、時計が生きている証拠であると言ってよい。
世の中も、また人生もかくの如し。
右にゆれ左にゆれる。
ゆれてこそ、世の中は生きているのである。
躍動しているのである。
しかし、ここで大事なことは、右にゆれ左にゆれるといっても、そのゆれ方が中庸を得なければならぬということである。
右にゆれ左にゆれるその振幅が適切適性であってこそ、そこから繁栄が生み出されてくる。
小さくふれてもいけないし、大きくふれてもいけない。中庸を得た適切なふれ方、ゆれ方が大事なのである。』

<<過去の出来事>>
・ドイツの学者レントゲン、X線を発見(1895年)
・南極予備観測隊、観測船「宋谷」で出発(1956年)
・民主党のジョン・F・ケネディ、米35代大統領に(1960年)

<<松下幸之助一日一話>> (PHP研究所編)
【見る前に察する】
『不当な競争は断じていけませんが、正常な競争には進んで乗りださなければ、進歩がありません。
またその競争には勝たねばなりません。
その場合、問題は相手の差し手を、それが形に表われないうちに感じることができるかどうかにあります。
相手の企画が商品として市場に出てきてから、あれはいいな、うちでもやろうか、では遅いのです。
まだ目に見えないものを、なんとなく感じる。
むずかしいがそれをやるのが競争に勝つ経営というものです。
ましてや相手の商品を見てすぐに手を打つならまだしも、それが売れ出してやっとみこしを上げるようでは“後手”にまわるもはなはだしいと言うべきです。』

<<過去の出来事>>
国会議事堂が落成(1936年)
・コスタリカが常備軍保持を禁止する憲法公布(1949年)
・現金自動支払機がどの銀行のカードでも使用可能に(1975年)

<<松下幸之助一日一話>> (PHP研究所編)
【部下のために死ぬ】
『経営者に求められるものはいろいろありましょうが、自分は部下のために死ぬ覚悟があるかどうかが一番の問題だと思います。
そういう覚悟ができていない大将であれば、部下も心から敬服して、ほんとうにその人のために働こうということにはならないでしょう。
経営者の方も、そういうものを持たないと、妙に遠慮したり、恐れたりして社員を叱ることもできなくなります。
それでは社内に混乱が起こることにもなってしまいます。
ですから、やはり経営者たるものは、いざというときには部下のために死ぬというほどの思いで、日々の経営に当たるのでなければ力強い発展は期し得ないと思うのです。』

<<過去の出来事>>
・国鉄北陸トンネル内で列車火災。死者31人、重軽傷者37人(1972年)
・節電のため、大都市のネオンサインを消す(1973年)

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